About us

私たちについて

私たちは、靴下の製造工場として創業期のビジネスを営んできました。現在でも、そのころに使用してきた工業遺跡とでもいうべき編み機を保持しており、現役で稼働しています。しかし、そのことは私たちの現在のビジネスを表現しません。繊維産業は、どの分野より早く産業革命の恩恵を受け、どの分野より早くグローバリゼーションの波にさらされてきました。結果的に、ファブレスと商社、そしてメーカーを組み合わせた現在の我々の姿になっています。国内はもちろん、世界中に足を運び、人と法人とビジネスを繋ぎながら、よりよい品質を求める。それが私たちヤマツネです。

はじまり

60年前の日本は、高度経済成長に沸いていました。ガチャマン景気と呼ばれた時代で、ガチャンと機器が稼働すれば、万のお金が入るといって、繊維産業が製造分野のトップの一つでした。1950年以降、朝鮮戦争の勃発を期に日本は高度経済成長へと足を踏み入れ、新しい起業がそこかしこで起こりました。私たちヤマツネもそうして誕生した法人です。当時は、いくつかの編機を使って手袋にはじまるさまざまな品物を作り、納品していました。

編機

現在も現役で、これにしかできない技と風合いがあり、まだまだ発注いただいている機械です。しかし、部品がもうないため、一旦壊れたらもう動かせないというリスクのある機械でもあります。現在でも、北欧向けの商品はこの機械で生産しています。

仕事

この製法は、足首部分と足底部分を別々の機械編みで、まず足首部分を手かがりで筒状にし、その後に足底部分を手かがりで繋ぎ合わせます。この手かがりは熟練の職人さんにしかできません。

本当に少しだけしか作ることができません。同時に、価格が高くなります。北欧のユーザー様は、ノルディックスキーのトラディショナルソックスの発注でこちらの機械を使用しています。素材から仕上がりまで、他社にはない独特の風合いを持つ一品です。

前進

当時は水虫用ソックスとして普及し始めていたのが5本指ソックスでした。指と指が触れないという状態が好ましいためです。一方、二代目社長となる人間が入社したのもこのころです。実はプロゴルファーを目指していたという経歴の持ち主で、5本指ソックスが体を使う人間に向いているということを考えていました。

5本指

5本指ソックスを作る技術は、手袋などを作る技術と類似のものです。創業期の機械では対応できないため、新しい機械購入を行なっています。また、他社へと外注するようになっていましたが、このころから、日本の賃金上昇が続き、繊維産業の賃金があがり利益を圧迫するようになっていました。

発注増加

日本経済の成長とともに発注は増加していきました。一方で、外注が増加していきました。量産案件に対応するためには、機器類の導入が必要であり、当然借入が増加していくことになります。名古屋エリアにはニットの生産工場がたくさんあったので外注が可能でした。

海外シフト

新しく後継者(現社長)が入社したことで、営業力が強化されていきました。OEM案件から自社製品、さらには帽子やウエアなど、できることはなんでもやっていった時代です。国内生産の状況が悪化したことで、海外生産に活路を見出していきました。

生産場所の検討

いよいよ、グローバルでの生産移転も視野に入れる必要がでていました。当時はまず中国からでしたから、中国に足繁く通うようになります。ここで現在でも我々のパートナーになってくれている法人と出逢いますが、中国でも数多くの失敗を経験しました。

アジアと

ベトナム、インドネシアと品質管理と生産が可能な工場を訪ねて歩きに歩きました。飛び込みもしてきましたし、紹介をツテに歩き回ったこともあります。失敗を挙げたら枚挙にいとまがありませんが、結果的に良質なパートナーと継続していくことができたのが、現在のヤマツネにつながっています。

挑戦

現在の私たちは、靴下で培ったノウハウをさらに高品質な靴下に生かしていく、という本業に注力しています。そしてもう一つ、海外とのパートナーを構築するプロセスの中で培った経験やノウハウ、さらには海外支社を構築した物流、サプライチェーンといった流れを生かし、日本でこうしたサービスを望むビジネスユーザーに、商社的な機能のみをご提供する活動に注力しております。

国内向けODM生産のご提供

日本が高品質なものを求めるマーケットであることに違いはありません。一方で、すでに国内での生産は行なっていないところがほとんどであり、企画日本、製造海外というのが実情です。私たちが作り上げてきた現地パートナーとのビジネスフローは、各国に最適化されており、国内とのやりとりもスムーズです。常に最適なサービス提供を欲するお客様に、私たちのサービスがフィットすると確信しております。

海外でのブランドサービス展開

現在、支社があるシンガポールをフックに、アジア圏とヨーロッパ圏における、自社ブランドの展開に注力しております。10年前よりスタートしているゴルフ関連ブランド展開、ランニング/アウトドアブランド展開、天然素材を用いたライフスタイルブランド展開、ワーカー向け商品ブランド展開を各国にて実践しております。現地の文化に根ざした販売戦略とブランディングに注力しております。

海外展開を考える日本ブランド向けサービス

日本の国内にはさまざまなブランドがありますが、海外展開を視野に入れるとなると、輸出入におけるノウハウ不足に悩む声を多くいただきます。当社には、そうしたノウハウが一式あるだけでなく、海外においてブランドを展開する際のノウハウも保持しております。さまざまなニーズに対して、的確なソリューションをご提供します。

革新